従来、治験では被験者は治験実施医療機関への来院が前提とされていました。しかし、在宅治験では、被験者を前提とせず、一部のプロセスを在宅化するものです。そして、本記事では在宅治験に関して詳細に説明をいたします。
治験とは
治験とは臨床試験に内包される方法の1つです。新薬の誕生に向けた重要なプロセスであり、人間を対象とした試験を行います。
在宅治験とは
在宅治験とは冒頭でも記載した通り、治験において被験者が来院を前提とせず、訪問看護を用いて在宅化を行うものです。
以下の図の「ハイブリッド型」において「オンライン」と記載されている部分を、訪問看護という手段を用いて、従来の手法から代替するものとなります。
在宅治験の訪問看護業務とは
まず、在宅治験の訪問看護業務を行うためには、治験に対する理解が不可欠であり、中でもGCPに関する理解は必須となります。
GCPとはGood Clinical Practiceの略称であり「医薬品の臨床試験の実施基準」となります。そこで、本サービス・FLEXでは「GCP研修」及び「理解度テスト」をオンラインにて無償提供し、十分な研修を受けていただいた上で実務をしていただくことが可能です。
そして、具体的な在宅治験の訪問看護業務としては以下のようなものが考えられます。
- 医師の指示に基づく医行為(点滴注射、褥瘡・創傷処置等)
- 医療機器や器具使用者のケア(経管栄養法管理、様々な留置カテーテルの管理、在宅酸素療法管理、吸引、人工呼吸器使用上の管理等)
- 疼痛、血糖コントロール、脱水等の症状マネジメントと医師等への情報提供
- 服薬管理
- 急変、急性増悪等による緊急時対応(24時間体制)
- その他、 主治医の指示による処置・検査等
在宅治験の訪問看護の報酬
日本看護協会「2020年病院看護実態調査」によると、勤続10年看護師の月額給与は318,916円であり、月の労働時間が160時間であるとした場合、時給換算でおよそ2,000円の試算となります。
一方、在宅治験看護師は、案件次第であるものの時給換算でおよそ3,000円程度が相場となり、通常よりも1.5倍の報酬を見込むことができると考えられます。
在宅治験の訪問看護支援サービス・FLEXとは
FLEXでは、以下のサービスを看護師の皆様に提供いたします。
- 在宅治験の訪問看護を行うために必要な知識等を身に着けることができる研修の提供
- 在宅治験を行いたい治験実施医療機関と対応可能な看護師のマッチング
フルタイムでは働くことが難しい方、病院に勤務しており、訪問看護の経験を積みたい方などにおすすめとなっておりますので、ぜひお仕事情報を受け取りされたい方は、以下のフォームよりご登録ください。